四谷周辺ぶらり旅(四谷駅から赤坂見附駅まで)

今回ご紹介するのは、四ツ谷駅から赤坂見附駅を結ぶ散策コースです。
このルートでは、外堀沿いに坂を下りながら、四ツ谷から赤坂見附まで歩きます。
道中には商業施設や歴史を感じさせるスポット、周辺の地形を楽しめるポイントが数多くあります。
観光や散策が好きな方には、スポットを巡りながら歩くのが特におすすめです。
地形や歴史の視点からも楽しめる、魅力的なルートをぜひ体験してみてください。

四谷とは

散策を始める前に、四谷について簡単に触れておきましょう。
四谷は、東京都新宿区の東部に位置し、エリアの中心を甲州街道(国道20号線)が貫いています。
東の端には四ツ谷駅があり、JR中央線(快速、緩行線)、東京メトロ丸ノ内線、南北線が乗り入れる、交通の要所となっています。

<四谷エリアの主な特徴>
 ・歴史と文化が調和したエリア。
 ・江戸時代には江戸城外郭として発展した。
 ・迎賓館赤坂離宮をはじめ歴史的建造物が多く、文化価値の高いエリア。
 ・須賀神社や千日谷会堂などの寺社も多い。
 ・新宿御苑など自然豊かなスポットも近隣にある。
 ・老舗や多国籍料理店が揃い、グルメな街でもある。
 ・都会の利便性と落ち着いた環境が共存する魅力的な地域。

四ツ谷駅周辺

四ツ谷駅

四ツ谷駅(麹町口)から散策を開始しましょう。
四ツ谷駅は、江戸時代に四谷見附(見附とは江戸城を守るための門のこと)が置かれていた場所に位置しています。
JR中央線と東京メトロ丸ノ内線は共に地上駅ですが、JR中央線は外堀を利用しているため、周囲よりも低い位置にホームがあります。
これにより、地下鉄である丸ノ内線のホームが、地上を走る中央線の上にあるという、珍しい構造になっています。

歴史を伝えるミニコーナー

四ツ谷駅改札横(麹町口側)にある「江戸城外堀史跡展示広場」は、小さなスペースながらも江戸城の外堀や鉄道の歴史に触れられる穴場スポットです。
外堀と鉄道が交差するこの場所ならではの興味深い資料が展示されています。

上智大学

四ツ谷駅麹町口を出て甲州街道を渡ると、そこには上智大学があります。
歴史あるキャンパスと落ち着いた街並みが調和し、訪れる人々を魅了します。
四谷のランドマークとして、散策にも最適なスポットです。

CO・MO・RE YOTSUYA

四ツ谷駅の近くにそびえる超高層ビル。それが、2020年誕生の「CO・MO・RE YOTSUYA(コモレ四谷)」です。
地下1階から地上2階は商業ゾーンで、スーパーやカフェ、ドラッグストアなど39店舗が入り、駅近のランドマークとして、買い物や食事に便利なスポットです。

しんみち通

CO・MO・RE YOTSUYAの近くにある「しんみち通り」は、甲州街道に平行する飲食店街です
細い通りの両側には、大衆的な飲食店や居酒屋など個性豊かな店が並びます。
小規模ながら、地元の人にも愛されるグルメスポットです。

外濠公園の遊歩道

JR中央線の四ツ谷駅から飯田橋駅付近まで、江戸城の外堀に沿って続く公園(遊歩道)です。
高台に位置しているため、眼下には中央線の線路と外堀を望むことが出来ます。
遊歩道には、ところどころに桜が植わっており、春は桜の下を歩くことができます。

迎賓館周辺

迎賓館赤坂離宮

JR四ツ谷駅から甲州街道を渡り赤坂見附方面へ向かいます。
丸ノ内線の四ツ谷駅を過ぎると、立派な門と広大な敷地を有する迎賓館があります。
各国の要人を迎え入れるための、日本政府公式の施設です。
ネオ・バロック様式の宮殿建築で、フランスのヴェルサイユ宮殿を思わせる豪華な装飾が特徴です。
一般公開も行われ、豪華な建築や美術を見学できます。

迎賓館赤坂離宮前休憩所

迎賓館前にある公園内の地下には休憩所があります。
全体が円形をしており、中央には噴水広場とテラス席があります。
周囲のドーナツ状のエリアには、カフェやショップ、休憩スペースが配置されています。
四ツ谷駅の近くにある、ちょっとした憩いの場になっています。

ホテルニューオータニ周辺

ホテルニューオータニ遠景

赤坂見附へ向かって歩を進めましょう。
迎賓館から外堀通りを赤坂見附へ向けて進むと、途中でホテルニューオータニとその周辺のビル群を望むことができます。
特徴的な建物の「ガーデンタワーホテルニューオータニ東京」はシンボル的な存在であり、とてもよく目立ちます。

遊歩道

四ツ谷駅周辺から続く外濠公園の遊歩道の最東端になります。
ホテルニューオータニの近くから始まるこの遊歩道は、外堀に沿って四谷・市ヶ谷・飯田橋と続きます
春になると桜が咲き誇り、桜を愛でながら散歩のできるオススメスポットです。

ホテルニューオータニ東京

赤坂にあるホテルニューオータニ東京は、1964年に開業した由緒あるホテルです。
「ザ・メイン」「ガーデンタワー」「ガーデンコート」の3棟と、日本庭園が一体となった施設です。
回遊式の庭園には池や滝があり、自然の美しさを存分に楽しむことができます。

喰違見附跡

ホテルニューオータニ近くの遊歩道の入口には、「喰違見附跡」の案内板が設置されています。
喰違見附は、1612年(慶長17年)に丸亀藩主・生駒隆俊らが築いた江戸城外郭門の一つです。
唯一、石垣ではなく土塁で造られた虎口(城の出入口)で、江戸時代初期の姿を今に伝える貴重な史跡です。

赤坂見附周辺

ホテルニューオータニ東京を後にして、外堀通りを進みましょう。
大きく左にカーブしながら坂を下ると、やがて赤坂見附の交差点に着きます。

赤坂見附

江戸時代に江戸城の外郭門「赤坂御門(赤坂見附門)」が置かれていた場所です。
現在の交差点付近からは少し離れていますが、今でも石垣が残されています。

赤坂見附という地名

外郭門である赤坂見附が由来です。
現在は、赤坂見附駅を中心に、ビジネス街と歴史的スポットが共存するエリアです。
ホテルニューオータニや弁慶橋などの名所があり、緑豊かな景観も楽しめます。
近くには飲食店も充実しており、ランチやディナーにも便利な場所です。

弁慶橋

弁慶堀(江戸城の外堀)に架かる橋として、赤坂見附の名所となっています。
もともとは神田松枝町と岩本町の間を流れる藍染川の下流に架かっていた橋でした。
1885年(明治18年)に藍染川が埋め立てられると橋も不要となり撤去されましたが、名橋が失われるのを惜しみ、1889年(明治22年)に旧弁慶橋の廃材などを利用して現在の位置に移築されました。

シャトレーゼ紀尾井町店

高級感あふれる「YATSUDOKI」ブランドの店舗で、厳選素材を使ったスイーツが楽しめます。
こだわりの焼きたてフィナンシェやプレミアムアイスが人気で、手土産にも最適です。
赤坂見附駅から徒歩圏内で、気軽に立ち寄れるのも魅力ですので、散歩ついでに立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

清水谷公園

シャトレーゼの先には、緑豊かな清水谷公園があります。
かつて湧水が豊富だったことから「清水谷」と呼ばれ、その名が公園名の由来となりました。
園内には滝や池が残り、大久保利通哀悼碑もある歴史と自然を感じられるスポットです。

東京ガーデンテラス紀尾井町

高級ホテルやレストラン、商業施設が揃った複合施設です。
周囲には美しい庭園が広がり、都会の喧騒を忘れてくつろげる空間が提供されています。
敷地内にある「赤坂プリンスクラシックハウス」は、「旧グランドプリンスホテル赤坂」の旧館が移築されたもので、園内のシンボルとなっています。

赤坂見附駅

東京メトロ丸ノ内線と銀座線が乗り入れ、新宿・東京・渋谷・銀座など多方面への移動が可能です。
駅周辺にはビジネス街や観光スポットが点在し、多くの人々が利用しています。
地下道を通じて商業施設や飲食店へのアクセスも良く、利便性が高いのが特徴です。

まとめ

四ツ谷駅から赤坂見附駅までの散策コースを紹介しました。
小規模な範囲ながら、迎賓館やホテルニューオータニ、弁慶橋などのスポットが豊富にあります。
緑豊かな外濠公園や清水谷公園など、自然とも触れ合える充実したルートです。
週末の散策の参考にしてみてください。