地図を眺めていると、広い通りに平行して続く道や、比較的長く続いている一本道などを見つけることが出来ます。
これらの道は、江戸時代の旧街道であったり、江戸時代以前からの古道であったりします。
道沿いには神社や寺が多く、時には築100年を超えるような古民家にも出会うことがあります。
決まったコースを歩くのも良いのですが、たまには普段と違う、都会の中にひっそりとたたずむ旧街道や古道を歩いてみてはいかがでしょう。
今回は、スマホアプリ「Walkmeter」を使用して、記録を残しつつ、大森駅から品川駅までを、旧東海道を中心に歩いたコースを紹介します。
アプリ「Walkmeter」について
まずは、今回使用したスマホアプリ「Walkmeter」を紹介します。
以前、このブログでも紹介していますが、GPS機能を使用して、歩行時間、距離、高度、速度、消費カロリー、歩いたルートなどを計測して記録するアプリです。
<特徴>
様々なデータが記録され、いつでも参照できるが、本アプリの最大の特徴です。
ウォーキングの他、サイクリング、ランニング、ハイキング等の運動を記録することが可能です。
<参考情報>
アプリを使ってウォーキングを楽しく継続!
歩行コースと歩行記録について
大森駅をスタートし、大森海岸駅付近から旧東海道に入り、品川駅へ至るコースになります。
◆歩行コース
◆歩行記録
歩行距離:6.5km
歩行時間:1時間40分
歩行速度:11.4km
消費カロリー:251
◆歩行コースの紹介(区間毎)
今回は、全体を以下の3区間に分けて紹介します。
①大森駅から旧東海道分岐まで
②旧東海道を品川宿へ
③旧東海道から品川駅まで
大森駅から旧東海道分岐まで
大森駅です。
ここから、旧東海道の分岐がある国道15号線を目指します。
駅周辺には飲食店や西友、イトーヨーカドーなどの百貨店があり、多くの人で賑わっています。
路地を抜けると、大森のランドマーク的な存在の複合施設「大森ベルポート」があります。
A館、B館、C館、D館の4つのオフィス棟の中央にはイベントスペースがあり、ベンチに座ってゆっくりしている人が目立ちます。1階と2階には店舗がありますので、ここをスタート地点にしても良いかもしれません。
大森ベルポートを過ぎると、住宅地の中を鈴ヶ森(大森海岸駅近く)目指して歩きます。
比較的広い通りがあり、人通りも少なくなるため、駅周辺と比べると歩きやすくなります。
やがて、京急の高架と大きな通りに出ます。
旧東海道を品川宿へ
◆旧東海道へ
路地を抜け、京急線の高架をくぐると、ひときわ広い通り、国道15号線に出ます。
国道15号線を一旦わたり、旧東海道に入りましょう。
東海道は、日本橋から品川までは、国道15号線と江戸時代の道筋が重なっていますが、品川から先鈴ヶ森(京急大森海岸駅付近)までは、国道15号線に平行する形で、江戸時代の道筋が残っています。これが旧東海道です。
◆浜川橋(泪橋)
京急北品川駅あたりまで一本道となりますので、自分のペースで歩きましょう。
しばらくは住宅地の中を歩きますが、左側に神社が見えると小さな川を渡ります。
この川が立会川で、掛かる橋は「浜川橋」といいます。
別名「泪橋」と呼ばれていて、鈴ヶ森刑場に引かれる罪人が、ここで家族と涙の別れをしたという言い伝えがあります。
◆いくつもの商店街を抜けて
旧東海道を進みましょう。
再び住宅地や小さな工場のある中を進みます。
ところどころで右に入る小道があり、道の先には公園が見えます。
勝島運河添いの遊歩道なので、こちらを歩いても良いかもしれません。
やがて、左側に高架の立派な駅が見えてきます。鮫洲駅です。
このあたりから、街道筋は商店街になります。
鮫洲駅を過ぎると、街道筋はさらに賑やかになります。
青物横丁駅周辺の商店街(青物横丁商店街)が街道筋に続くと、左側を中心に寺社仏閣が増えてきます。
このあたりから品川宿に入ります。
旧東海道から品川駅まで
◆品川宿へ
品川宿は、日本橋から数えて1番目の東海道の宿場になります。
千住宿(日光街道)、板橋宿(中山道)、内藤新宿(甲州街道)とあわせて「江戸4宿」と呼ばれています。
宿場の途中で目黒川を渡るため、この川を境に京都側を南品川、江戸(東京)側を北品川と呼ばれており、商店街が続きます。
◆目黒川と鎮守橋
宿場内には史跡が多く点在するので、これらを見ながら歩くのも楽しいでしょう。
やがて目黒川を渡ります。
左側には、赤い欄干の立派は橋が見えます。「鎮守橋」といい、この先には「荏原神社」があります。
1300年前から「品川宿の総鎮守」と崇められている神社で、古くから「品川の龍神様」として、人々に親しまれてきました。
せっかくなので、少し寄り道をしてお参りしながら小休憩をしましょう。
◆品川駅へ
目黒川を越えると、いわゆる北品川エリアに入ります。
街道筋の商店街も「北品川商店街」となり、一段と賑やかになります。
いよいよウォーキングもラストスパートとなります。
宿場内のため、見どころはたくさん。
ただし、人が多いので、自分のペースで歩くのであれば、左右に平行する道を利用するのも良いでしょう。
左側に京急の北品川駅が見えたら、東海道とはお別れです。
右方向へ進み、品川インターシティへ向かいましょう。
再開発で誕生した、品川のシンボル的存在のインターシティとグランドコモンズ。
高層ビルが立ち並ぶ中央には遊歩道があり、ここを抜けるとゴールの品川駅港南口です。
まとめ
今回は、大森駅から品川駅までのウォーキング記録を紹介しました。
スマホアプリ「Walkmeter」を使用して記録を残しましたので、歩いた距離や時間、速度、歩いたコースなどを振り返ることができます。
街の中に溶け込みながらも、歴史を伝え続けている旧街道・古道。
中には平安時代から続く道もあります。
ウォーキングするも良し。散策するのも良し。
そんなコースを、今後も紹介していきます。